こどもの年齢が親の年齢

子どもたちの登園を迎える4月がスタートしました。

大きめの制服に身をつつみ元気に登園してくる小さなおともだち。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大粒の涙をこらえながら必死にお母さんにしがみつくおともだち。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めての保育室、担任の先生に緊張した様子の年中組、年長組のおともだち。　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めて自分の手を離れて歩き出したこどもに不安いっぱいのお母さん。

園庭のチューリップは今年もいろんな表情の子どもたちや保護者の方々を優しく迎え入れてくれます。

毎年この頃になると思い出すことがあります。

一人目を出産するまで、幼稚園でたくさんの子どもたちを見てきた私は、実際、我が子の育児に直面した時、「こんなはずじゃない」って思うことが多々ありました。そんな時に母親に言われた言葉。

「たくさんの子どもたちに接してきたと思っていても、親になって数年なんだから、完璧になんかできないよ。」

この言葉で、親だからしっかりしなきゃいけない、こうじゃないといけないと考えていた私は、ふっと肩の力が抜けました。子どもと一緒に成長していけばいいんだと思えるようになりました。

「背伸びしない」「頑張りすぎない」そして迷った時には声に出して「相談する」、それが、正解のない育児に一番大切なことなのだと思います。

今週からは給食も始まり幼稚園生活も長くなります。たくさんのことを経験し、健やかに育っていくお子さまと一緒にお父さん、お母さんも幼稚園生活を楽しんでください。不安なこともあるかと思いますが、育児で迷った時には、遠慮なく相談して下さい。

来年チューリップが満開に咲くころ、子どもたちの頼もしく成長した姿が見れることを楽しみにして。どうぞ一年間宜しくお願いします。(教務主任)

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